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コンタクトレンズ:初心者ユーザーガイド

コンタクトレンズを塗っている女性

自転車や車の運転を習う場合、コツをつかむには時間と練習が必要です。コンタクトレンズの装用やレンズケアについても 同じことが言えます。

確かに、コンタクトレンズにまつわる全てのルールに慣れるまでは、色々と苛立たしいことも多いかもしれません。どうやって目の中に入れる? 泳ぐ時も付けたままで大丈夫? 水道水で洗浄したら駄目なのは何故?

しかし、一旦ルールをマスターすれば、何故世界中で何百万人もの人々が眼鏡ではなくコンタクトレンズを使っているか、きっと分かるはずです。

この記事は、コンタクトレンズを初めて使う、初心者向けガイドです。

このアドバイスは、基本的にソフトとハードだけでなく、一日使い捨てや 連続装用コンタクトもカバーしています。ただし、レンズケアの方法は、装用しているレンズのタイプによって異なります。

コンタクトレンズの入れ方

ここでは、アメリカ眼科学会 (AAO)および アイオワ大学病院&診療所が勧めるコンタクトレンズの入れ方を段階的に説明します。

関連項目を参照: コンタクトレンズの処方箋の読み方

  1. 何よりもまず、石鹸と水で両手をよく洗ってください。こうすることで、眼感染症のリスクを低減できます。AAOでは、余分な油分や香料を含む石鹸は目を刺激するため避けるよう推奨しています。

  2. 清潔なリントフリーの布かハンドタオルで手を拭きます。

  3. コンタクトを取り扱う際は、清潔で平らな表面の上に立ちます。洗面所のシンク上で行う場合は、必ず排水溝を覆っておきましょう。

  4. 左右のレンズを間違えないよう、まずは右目(左利きの場合は左目)に右レンズを入れます。

  5. 保管ケースからレンズを取り外し、手の中にそっとスライドさせます。指の爪ではなく指先を使ってレンズを扱います。

  6. レンズを新しいコンタクトレンズ用洗浄液で洗い流します。レンズを落とした場合は、目に入れる前にもう一度洗浄液で洗い流してください。

  7. コンタクトレンズを、利き手の人差し指または中指のいずれかの先端に置きます。レンズが裂けたり損傷したりしていないか、必ず目視確認してください。

  8. レンズが裏返しではないことを確認します。(レンズがボウル状で、端が上がっていれば、すぐに装着できます。蓋のように見え、端が下向きの場合は、裏返しになっています。)

  9. 鏡を覗き込みながら、利き手とは反対の手で開いた目の上まぶたを開いて保持します。下まぶたを、利き手の中指か薬指で押さえます。代わりに、利き手とは反対側の手の親指とその他の指を使って、上下まぶたを広く広げるようにしても構いません。

  10. コンタクトレンズを眼球の上に乗せます。乗せている間、目は真っ直ぐ前を見るようにしてください。

  11. ゆっくりと目を閉じたら再び開き、数回優しくまばたきします。鏡を見て、レンズが眼球の中央にあることを確認してください。

  12. レンズが正しく挿入され、眼球の中央に収まった場合、あなたの目は快適で視界はクリアに見えるはずです。もし違和感を感じたり、視界がぼやけて見える場合は、レンズを指先でそっと眼球の中央に移動させるか、一旦レンズを外して最初からやり直しましょう。

  13. 最初のレンズが上手く入れられたら、2つ目も同じ手順を繰り返します。

コンタクトレンズの取り出し方

こちらは、コンタクトを目から取り出す際の手順です。米国食品医薬品局(FDA)、アイオワ大学病院&診療所、ミシガン大学ケロッグアイセンター およびコンタクトレンズ販売業者、コースタル社の提供です。

  1. コンタクトを目に入れる際に行ったように、レンズを取り扱う前にまず、慎重に手を洗って乾燥させてください。こうすることで 眼感染を防ぐことができます。

  2. 保管ケースを裏返して、中に残っていたコンタクトレンズ洗浄液を空にして、空気乾燥させるか、新しい清潔な布でケースの中を拭いて乾燥させます。

  3. 鏡の前に立ち、上を見ます。下まぶたを、利き手の中指か薬指で押さて下に引っ張ります。混乱を避けるため、常に同じ側(右目または左目)のレンズから取り外すようにしてください。

  4. コンタクトレンズを利き手の人差し指で、ゆっくり慎重に、白目の部分までスライドさせます。

  5. 人差し指と親指の指先で優しくレンズをつまみ、目からレンズを取り外します。

  6. この手順を繰り返して、もう一方の目からレンズを取り外してください。

  7. 眼科医などの目のプロが提供するレンズのクリーニングおよびお手入れ法に従ってください。レンズケアやクリーニングには勧められた製品のみ使用し、自家製の洗浄液などは使用しないでください。

  8. コンタクトを保管ケースに入れ、洗浄液に浸してください(一日使い捨てのコンタクトレンズを使っている場合は、単に廃棄するだけで大丈夫です)。

コンタクトレンズと目のお手入れ法

コンタクトレンズを適切にお手入れすることで、目を健康に保つだけでなく、コンタクトレンズの寿命を延ばすことも役立ちます。 

このアイケアに関するお勧め情報は、AAOと 米国疾病管理予防センター(CDC)によって提供されています。

  • コンタクトレンズの保管ケースは、 少なくとも週1回、温かい石鹸水に浸してクリーニングします。よくすすぎ、清潔なリントフリーの布で拭いて乾かします。

  • コンタクトレンズの保管ケースは 少なくとも3ヵ月ごと、あるいは眼科医など目のプロが推奨する期間ごとに交換してください。

  • 目に異常な赤み、痛み、 違和感、視力の変化や光過敏症、涙目あるいは目やになどを経験した場合は、すぐにコンタクトレンズを 目から取り外してください。目の中に戻してはいけません。レンズを取り外した後も問題が解消しない場合は、直ちに眼科医など目のプロに相談してください。

  • 病気の場合は、例え単なる風邪でもコンタクトは使わないようにしましょう。体調を崩している時は、コンタクトの出し入れなどで、手を経由して目に細菌が入りやすくなります。

  • 意識的にまばたきするようしてください。 定期的にまばたきをすることで、レンズを清潔で湿った状態に保つことができます。

  • 眼科医など 目のプロに勧められた再湿潤点眼薬を使って、目やコンタクトが乾燥するのを防ぎましょう。

  • 開封後1か月経ったコンタクトレンズ用洗浄液は、使い切っていなくても廃棄してください。

  • すすぎには清潔な生理食塩水の洗浄液のみ使用してください。ただし、コンタクトのクリーニングや消毒には使用しないでください。また、再湿潤点眼薬を消毒剤として使用しないでください。コンタクトレンズ用洗浄液の再利用は絶対にしないでください。

  • 手の指の爪は短くしておきましょう。 爪が長いと、レンズを付けたり外したりする際、誤って爪先で眼球を傷つけたり、レンズを傷つけたりしてしまう可能性があります。

  • 装用しているコンタクトに何かあった場合に備え、必ず最新の 予備のメガネ やコンタクトレンズを用意しておきましょう。

  • 眼科医あるいは目のプロの許可がない限り、 睡眠中にコンタクトを付けっぱなしにするのは避けましょう。

  • コンタクトを付けたままで水泳やシャワーを浴びるのはやめましょう。ただし、ゴーグルを着用して泳ぐ場合は除きます。コンタクトを付けたまま水に入ると、眼感染症に感染する可能性があります。

  • 口から出した唾液でコンタクトレンズを洗ったり湿らせたりするのは やめましょう。こうすることで、コンタクトに細菌が付く可能性があります。

  • レンズを浸したりすすぐのに、水道水を使用しないでください。これもまた、眼感染症を引き起こす可能性があります。

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