目に張り付いたコンタクトレンズを取る方法
早かれ遅かれ、ほぼすべてのコンタクトレンズ使用者が、目の中にコンタクトレンズが張り付いて取れない、という問題に遭遇します。ちょっとしたコツを知っていれば、張り付いたコンタクトレンズを取り出すのは簡単です。
そして、ご安心ください。 コンタクトレンズが眼球の裏側に張り付いて取れなくなることはありません。
ソフトコンタクトレンズの取り出し方
通常、眼球に張り付いて取れなくなるのはソフトタイプのコンタクトレンズです。まず、両手を綺麗に洗いましょう。次に、眼球のどこにコンタクトレンズが張り付いているか確認します。
コンタクトレンズが角膜の真ん中に張り付いている 場合、おそらくレンズが乾燥してしまっています。コンタクトレンズを付けたまま寝てしまった場合、こうなることがあります。
この場合、無菌食塩水か多目的コンタクトレンズ溶液(マルチ・パーパス・ソリューション)、もしくはコンタクトレンズ用点眼薬で数秒間、 張り付いたコンタクトレンズと 眼球をすすぎ流します。それから目を閉じて、レンズが動きだすまで上まぶたを優しくマッサージします。
レンズが動かない場合は同じように何回か繰り返して目をすすぎ、すすぐたびにまばたきしてレンズが動くようにしてみましょう。レンズが十分に湿って動くようになるまで、複数回のすすぎが10分ほど必要になる場合もあります。
レンズが眼球上で動くようになったら、普段通り外します。
コンタクトレンズを外した後に乾燥や刺激を感じた場合は、無菌食塩水や人工涙液で目に潤いを与えてください。それでも目に刺激が残る場合は、すぐに眼科医の診察を受けてください。医学的治療が必要な 角膜擦過傷の 可能性があります。
目の検査が必要ですか? お近くの 眼科医などのアイケア・プロを検索して 診療予約をしてください。
コンタクトレンズが張り付いている箇所が目の中心から外れている場合は、レンズがあると思われる場所とは逆方向に目を動かしてみてください。例えば、上まぶたの裏側にレンズが張り付いていると思ったら、眼球を下に動かします。
まぶたを優しくマッサージしながら、頻繁にまばたきしてレンズが取り外しやすいよう、目の中央に移動させます。必要に応じ、無菌食塩水、多目的溶液(マルチ・パーパス・ソリューション)、またはコンタクトレンズ用点眼薬で目をすすぎ、レンズを緩めます。
ソフトコンタクトレンズがまぶたの奥にずっと張り付いたまま動かない場合は、新しいコンタクトレンズを付けて普通にまばたきをしてみてください。こうすることで、張り付いたレンズを目の中心部に引き出し、簡単に取り出せるようにできます。
酸素透過性コンタクトレンズの取り出し方
眼球に張り付いたコンタクトレンズがハードな 酸素透過性コンタクトレンズだった場合、取り出し方が異なります。酸素透過性(GP)レンズの場合、目を擦ってしまう可能性があるため、まぶたをマッサージするのは避けましょう。
レンズが白目の部分に 張り付いている場合は、レンズの端のちょうど外側に当たる目の箇所を指先の腹でそっと押さえて、レンズの吸着力を弱めてください。
薬局のコンタクトレンズケアコーナーで販売されている、小型の「吸着カップ」を使用するのも1つの方法です。吸着カップの凹んだ端を酸素透過性レンズの中心部にそっと押し当て、レンズに密着させます。それからゆっくりカップを持ち上げると、レンズも眼球の表面から剥がれます。
コンタクトレンズが取り出せない場合
以上の方法を試してみても 取り出せない場合はすぐに眼科医などのアイケア・プロの診療を受け、 できるだけ早く、医師あるいは医療スタッフにレンズを取り出してもらってください。
で公開されたページ 2020年12月8日火曜日