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近視は治療可能か?

近視の解決策がある

近視の治療を約束する目の体操や「自然に視力改善する」 プログラムは、 少なくとも1世紀前から存在しています。しかし、実際に効果はあるのでしょうか?

これら「奇跡的な」プログラムの問題は、その効果を裏付ける科学的証拠や検証可能な結果が存在しないことです。

これら自宅でできる視力矯正プログラムの支持者は、 目の体操や リラクゼーションのテクニック、目のマッサージなどで、近視を元に戻すことができると主張しています。しかし、これらのいわゆる近視矯正プログラムの効果を証明する唯一の「証拠」は、商品を購入した顧客からの証言だけです。

眼科医や視覚の研究者の多くは、これらのプログラムには効果がなく、お金の無駄であるとして否定しています。

近視は目の病気ではありません。これは 幼少期に眼球の 眼軸長が長くなりすぎることに起因する、屈折異常です。屈折異常があると、光が目に入っても、眼球の裏にある感光性の網膜に正しく焦点を結ぶことができなくなります。代わりに、網膜の手前で光の焦点が結ばれてしまうため、遠くの物体がぼやけて見えるのです。

現在、近視の治療法はありません。しかし、小児期の近視の進行を遅らせるのに効果がある、眼科医の処方による 実証済みの近視 進行制御法ならあります。これら 近視進行抑制 法には、専用のコンタクトレンズやアトロピン点眼薬が使われます。

処方 メガネ や コンタクトレンズ によって、近視のせいでぼやけて見える遠見視力は矯正可能です。また、メガネやコンタクトを使うことで、頭痛や疲れ目、斜視など近視に伴う徴候や症状を緩和することもできます。しかし、矯正レンズは装用中のみ効果があるもので、治療薬ではありません。

近視が安定してきたら(通常18~20歳以降あたり)、 レーシック やその他の レーザー眼科手術 が、長期的な近視治療として有効です。とは言え、手術をしても必ずしも完全に治る訳ではありません。場合によっては、手術後しばらくしてから近視が多少再発することもあります。

近視治療のもう1つの選択肢として、角膜矯正治療があります。これは、専用の酸素透過性コンタクトレンズ(オルソKレンズと呼ばれる)を夜間装用する方法です。この特殊レンズは、睡眠中に眼球の表面(角膜)を変形させて、近視を一時的に回復させることができます。目を覚ましたらレンズを外せば、その日1日は、メガネやコンタクトレンズ無しでもはっきりと見えるようになります。

しかし、このオルソKレンズも近視の完全な治療法ではありません。このコンタクトレンズは定期的に夜間装用する必要があります。装用をやめると、近視と目のかすみがまたすぐ戻ってきてしまいます。

あなたやお子さんが近視で、近視制御法と選択肢についてもっと知りたい場合は、今すぐに お近くの眼科医にご相談ください。

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